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曲はまず、かなりゆっくり弾くことが大事!

これは、世代に関わらず、ピアノを習う生徒さんの多くに見られるのだが、曲がまだ十分に弾けていない段階で速いテンポで弾き、結果、リズムや音の高さ、指使いなどがでたらめ、おまけにつっかえつっかえの状態で、かつ音楽的な弾き方になっていないケースが非常に多い。結果、レッスンではダメ出しばかりが増え、音や指使いの修正に時間を取られ、結局、曲の仕上がりに時間がかかる結果となる。

 

新しい曲が与えらた時、私は生徒さんに、必ずテンポを落として練習するように伝えている。それもちょっとどころのテンポの遅さではない。かなりテンポを落とした状態で、練習する必要があるのである。人によるが、特に初心者は、あまりに遅すぎるくらいのテンポが丁度良いと思う。その理由は、以下の通りである。

 

  • 音の高さ、指番号、アーティキュレーションや強弱記号などにも十分気を付けて弾くことができる
  • 曲想や、フレーズの弾き方などを考慮しながら、最初からイメージを持って練習できる

しかしこれはあくまで、もう既に譜読みが正確にちゃんと読める生徒さんを前提として話をしている。譜読みが速く正確にできない、音の高さの間違いが多い生徒さんは、まずは譜読み力を強化しないことには話にならないことをお伝えしないといけない。

 

ピアノの練習でよくありがちなのが、まずは音を拾うだけの練習に明け暮れ、結果、音を単に並べただけの、音楽性もない弾き方で満足してしまい、レッスンで表現の味付けをするというやり方である。これが何故、まずいのかと言うと、表現の仕方で腕、指や全体の使い方、筋肉の使い方がまるで変わるからである。音を単に並べただけの弾き方と、ちゃんと表現を入れた弾き方では、体の使い方が変わる為、表現をするために弾き方を変える練習が後から加わるからである。

 

これは非常に時間のロスであり、また、生徒さん自身が、表現に関してはピアノの先生に全ておんぶに抱っこで、なかなか自分の頭で感じて考えようとする習慣が身につかなくなる。効率的に曲を仕上げるには、最初から、イメージや表現も考えながら練習した方が断然早いし、生徒さんの感性もより育つのである。

 

また、物事は何事も最初から肝心で、最初から間違った弾き方で練習すると、それを修正するのは簡単ではない。同じ所がよく間違えたり、つっかえたり止まったりするのは、最初の練習からちゃんと注意ができていないからである。早いテンポで練習をすると、その全ての音をちゃんと聞いて、かつ指使いにも注意し、表現も考えながら練習することは不可能なのである。

 

お子さんの場合は、自分で注意が出来ない為、親御さんが子供の練習をよく注意して見てあげる必要がある。子供にまず、ゆっくり練習させ、音符が読める親御さんには、音や指番号が合っているか、しっかり見て頂きたいと思う。

 

| レッスンのこと | 11:41 | comments(0) | - | pookmark |
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